日常使用している水道水には、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、鉄、鋼、鉛、マンガンその他各種の金属イオンが含まれていて、これ等が食品を加工する場合、その食品に含まれている蛋白質、澱粉、脂肪等と結合して、金属結合物(例えば澱粉カルシウム)という特殊な物質を作り食品加工上、大きな妨げをなしております。
これらの金属イオンを除去して、完全軟水にする目的で造られましたのが軟水機です。軟水機に内蔵されています陽イオン交換樹脂に水道水を通しますと、その水に含まれている硬度成分、その他の金属イオンが樹脂に吸着され、軟水として流出します。一定量採水しますと、イオン交換が停止され飽和状態となり軟水が出来なくなります。そこで、少量の再生剤(食塩水など)を自動的に注入しますと、先に吸着された硬度成分やその他の金属イオンを追い出し、再活性されます。これがイオン交換の原理です。定められた時期に少量の再生剤を通水するだけで、何回もくり返し軟水を採水することが出来ます。
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